花見に参加して、すがすがしい気分に

カン・スンヒ 

 

  日本に来て五年目、お花見は二回目でした。

  昨年は北朝鮮難民救援基金の事務所の小 さい公園でやりましたが,今年は東京・王子の飛鳥山公園=写真右=でやりました。

  飛鳥山公園は徳川時代から続くお花見の 名所だそうで、丘全体に沢山の桜の木があ りました。当日は天気がよく、多くの人が シートを敷いて御馳走を並べ、お花見を楽 しんでいました。

  救援基金のお花見の席にも二十数人が集 まって、それぞれが持参したお料理やお酒 を味わいました。

  桜は満開にはちょっと早かったのですが、とても美しくすがすがしい気分になりまし た。

 

日本に定住後の喜怒哀楽に満ちた四年

  振り返ってみると、過ぎた四年は私の人生で一番大変だったと思います。何もかも 初めてのことばかりで、ドキドキしたり、 がっかりしたりしました。 命がけで北朝鮮を出て飛行機で日本に着 いた時の喜び、日本に来て二年で高卒認定 に受かった時の達成感、これは我々しか経 験できないことだと思います。言葉の壁は 思ったより高くて、バイトの面接に落ちて 泣いたし、別れた家族と会いたくて、また 泣きました。 本当に喜怒哀楽に満ちた四年でしたが、 今はだいぶ落ち着いて元の自分に戻りまし た。心の余裕ができたせいか、沢山の人々 と一緒に桜を見るだけでもなぜか幸せな気 持ちになりました。

 

北朝鮮の山には木も花もあまりない

  私の故郷、北朝鮮には桜の木がありません。第二次大戦後 金日成は「桜は日本の花だ」ということで、桜の木を全部切るよ うに指示しました。それで桜の木の代わりに梅の木を植えました。

  花にも政治的な意義をつける北朝鮮の独 裁政権の厳しさを改めて感じます。 北朝鮮の山には木も花もあまりありませ ん。

  1990 年代、北朝鮮は経済状況が急に悪化し、代用燃料として山の木を使い始めました。それ以降国民の生活は困る一方で、山の木はだんだん減ってしまいました。その影響で梅雨期には洪水や山崩れで沢山の人 達が家や命を奪われています。しかし北朝鮮政府は未だに何の対策も立てていません。 ただ体制維持と権力闘争に懸命で、国民を 犠牲にするだけです。

  私は美しい桜を眺めながら楽しい時間を過ごしましたが、今も独裁政権の下で苦しんでいる北朝鮮の人々を考えると胸が痛みます。

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